たばこ会社による意図的な嘘
たばこ会社が、長年にわたりニコチンには嗜癖性がないと主張していたにもかかわらず、実は内部研究によってニコチンの嗜癖性を把握していたことを証明する内部文書が1995年に曝露された[47]。
米国のたばこ会社B&W社(ブラウン・アンド・ウィリアムソン社、現在のBAT社の前身)の、たばこ成分研究に関する1962年から1984年の22年にわたる内部文書が、カリフォルニア大学医学部の5名の研究チームによって暴露された。それによると、同社は、世界中でこれほどに多くの喫煙者が喫煙し続ける理由を研究する中、ニコチンに注目した。その結果、ニコチンこそが喫煙者に喫煙させ続ける中核因子であると知った。当然、同社の内部文書には、ニコチンに嗜癖性があると明確に述べられている。同社は嗜癖性に力を入れて研究したが、味わいや香りについて研究した形跡は認められなかった。
B&W社はニコチンの嗜癖性を知っていたにもかかわらず、そのはるか後の1994年、同社を含む7大タバコ会社の最高責任者たちは、「ニコチンに嗜癖性はない」と主張した。それらの嘘に対してタバコ会社は1996年、全米各州に約2460億ドルもの巨額の賠償金を支払うことになった。詳細はインサイダー (映画)、The Insiderを参照。